誰もが知っているけど使いこなせていない敬語の使い方
ビジネスマナーの講習に行けば
必ずと言っていいほど
行うのが敬語の使い方です。
使い方の基本から
丁寧語、謙譲語、丁寧語
の3つの使い方の練習をします。
よくあるの方式が2人1組になって
一人が上司、もう一人が部下となり
敬語を話すということを行います。
しかし、敬語の使い方を習っても
習う人のほとんどが
2,3日もすれば敬語を意識しなくなり
敬語の正しい使いかたをしなくなります。
ひどい人になると
講習が行われた後は
もう、敬語を使えていません。
もちろん使いこなそうとしている
人もいますが、そういった人も
うまく使えていないことが多いいです。
原因は、尊敬語、謙譲語、丁寧語の
3つの使い分けの判っていないのが原因です。
なので、今一度
どの場面でどんな敬語を
使えばいいのかを改めて確認してみてください。
3つの敬語の使い分け
尊敬語
相手の動作や状態を丁寧に言い表しています。
相手を上げる言葉です。
[ 例 ]
「知る」⇒「ご存じです」(尊敬語)
「聞く」⇒「お耳に入る」(尊敬語)
謙譲語
自分側の人の動作や状態を
下げることで相手を上げる言葉です。
[ 例 ]
「知る」⇒「ご存じ上げる、存じる」
「聞く」⇒「拝聴する、承る、伺う」
丁寧語
物事を丁寧に言い表す言葉です。
言葉の最後に「です」「ます」「ございます。」を文末に加えます。
使い方としては尊敬語や謙譲語と組み合わせて利用します。
時と場合にとって変わる尊敬語と謙譲語
敬語の使い方は
基本的には上司、社外の人には
尊敬語を使います。
しかし、社外の人と話しているときに
上司のことを話題にするときは
上司には謙譲語を使用します。
言葉にすれば簡単ですが
実際に話しているときに
尊敬語と謙譲語の使い分けが
出来ていない人がいます。
普段は上司に尊敬語で話しているのに
社外の人との話題に出てきたら
尊敬語ではなく謙譲語を使用する。
もちろん、社外の人と話しているときは
自社の人の話をするときは
謙譲語を使用します。
尊敬語と謙譲語の使い方を
ついつい間違えてしまっても
大抵は気付かなかったり
聞き流してくれます。
しかし、あなたが敬語を間違えて
相手に使うことは相手に対して失礼な行為です。
社会人として大切な常識なので
しっかり覚えておいておきましょう。
尊敬語を話す場面
- あなたが上司と話すとき
- あなたが社外の人と話すとき
謙譲語を使う場面
- あなたが自社の人の話を社外の人とするとき
尊敬語、謙譲語の使い方
普段使う言葉を尊敬語、謙譲語にして使う場合
尊敬語
お書きになる | お・・・になる。 |
ご帰宅になる | ご・・・になる |
おつくりなさる | お・・・なさる |
ご配慮なさる | ご・・・なさる |
書かれる | ・・・れる |
作られる | ・・・られる |
参加させる | ・・・される |
謙譲語
お持ちする | お・・・する |
ご連絡する | ご・・・する |
お持ちいたす | お・・・いたす |
お連絡いたす | ご・・・いたす |
休んでいただく | ・・・ていただく |
お返しいただく | お・・・いただく |
ご返事いただく | ご・・・いただく |
休ませていただく | ・・・せていただく |
普段使う言葉が
尊敬語、謙譲語に置き換える言葉[ 例 ]
言う | おっしゃる | 申す、申し上げる |
いる | いらっしゃる、おいでになる | おる、おります |
行く | いらっしゃる、おいでになる | 参る、伺う、お伺いする |
来る | いらっしゃる、見える、お越しになる | 参る、伺う、上がる |
する | なさる、あそばす | いたす、いたします |
知る | ご存じです | 存じる、存じ上げる |
見る | ご覧になる | 拝見する |
聞く | お耳に入る | 伺う、承る、拝聴する |
与える | たまわる、くださる | 差し上げる、進呈する |
食べる | 上がる、召し上がる | いただく、ちょうだいする |
わかる | 承知する、かしこまる |