日本料理には珍しく音を立てて
食べてよい料理がいくつかあります。

その代表がそばではないでしょうか。

そばを喉ごし良く食べると
そばの感触を香が楽しむことができます。

そばは音を立てて食べることが
よいとされていますが
物事には限度があります。

軽くスルっと口の中に
そばが消えていくのは
とても粋に見えます。

しかし、ズルズルと音をたてて
口いっぱいにそばを含むのは
周りの人に不快感を
感じさせてしまうこともあります。

なので、音をたてて食べるにしても
ほどほどにしておきましょう。

大きな音をたてる食べると
そばつゆが跳ねやすいので
着ているものが汚れますし
テーブルにも汁が飛んで
汚れてしまいますのでご注意ください。

 

ざるそばを食べるとき

薬味を入れる

ざるそばはつゆを器の4分目ほど
入れて置き薬味を適量入れます。

薬味は一度にすべて入れるのではなく
少なくなって来たら足していきます。

 

そばは何処から食べればよいか

ザルに盛り付けられているそばを
取るときは一番上からそばをとってきます。

盛り付けられているそばは
中央の持ち上げっている場所から
取りやすいように盛り付けられているので
端からそばを取ってしまうと形が崩れて
そばが絡まって取りずらくなる原因になります。

そばを摘まむときは
一度にたくさんつまみ上げるのではなく
4、5本取ると掴み上げたそばが綺麗にみえますし
口の中に入れてもちょうどよい量になります。

8本も10本もつまみ上げると
どうしてもかっこ悪く見えてしまいます。

 

そばをそばつゆにつける

最初は取ったそばは、
そばつゆにつけますが
そばつゆの中でそばを
泳がしたりはせず
さっと浸す程度にします。

よく、そばつゆを少し浸けることがよい
という人がいますが、
これはそばつゆの濃さによって変わります。

濃いつゆなら少し浸けるだけがよいですが、
甘いつゆならそば全体につけても
そばの香りが消えることはありません。

濃いつゆというよりは
辛いつゆといったほうが
判り易いかもしれません。

なので、そばを食べるときは一口目に
つゆを軽くつけてつゆの濃いさを
確かめてからそばをつゆに
どれぐらい浸すかを考えるとよいかと思います。

薬味に関してもつゆの濃いさを確かめてから
薬味の入れる量を調整していきましょう。

 

そば湯は飲むべきか

そばを食べ終わると
そば湯がついてきます。

このそば湯は名前の通り
そばを茹でたお湯です。

このお湯にはそばの栄養素が
溶け込んでいるので体に良いものです。

なので、そばつゆを自分の
好みで割って楽しんでください。

 

そばの粋な食べ方

  • そばは粋に食べたいが無理に音を立てるべきではない。
  • 服やテーブルをよごさないように食べよう。
  • 薬味は一度にいれないで少しずつ調節しよう。
  • そばを取るときは4、5本をザルの真ん中から取る。
  • そばつゆは濃さによってつける量を調節しよう。

 

おわりに

そばを食べるときに音を出して
食べるのはそばと一緒に空気を吸い込み
そばのほのかな香りを楽しむためだそうです。

なので必要以上に大きな音を出す必要はありません。

音を出して食べる料理は外国の人には
珍しい料理になります。

外国人にとっての食事のマナーは
音を出して食べることはよくないことだという
考えがありますので外国人の方と食べるときは
気を使ってあげることが大切な心配りだと思います。

 

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