最近の結婚式のコース料理では
スープが出てこないコース料理もあるようですね。

さて、スープを食べるときのマナーは
実はそこまで多くありません。
スープを飲むときにもっとも大切なことは
音を立てないことが大切になります。
想像してみてください。
高級レストランで彼女(彼氏)と
食事をしていて貴方の目につくテーブルの人が
スープを飲んでいる場面を

その人は
音を立てずにスプーンでスープをすくい
静かにスプーンを口に運んで
音もたてづにスプーンから
スープを飲んでいるシーンを
思い浮かべてみてください。

見ている人には優雅に見えると思いませんか?
今度は逆に”ズゥゥー”と音を
立てながらスープを飲んでいる人を
イメージしてみてください。

貴方が食事している隣のテーブルで
”ズゥゥー”と音を立てながら
スープを飲んでいる人がいると場面を

貴方が一緒に来た人と
たわいのない会話をしているところに
”ズゥゥー”と音が聞こえてきます。

たぶん、そんな場面にでくわすと
貴方と連れの話は盛り上がりに
かけた状態になるのではないでしょうか。

音を立てるということは
一緒に食事をしている人だけではなく
回りで食事をしている人にも
影響を与えてしまいます。

なので、
回りに不快な思いにさせないためにも
スープを飲むためのマナーを覚えておきましょう。

 

スープを食べるときは

西洋料理でのスープの扱いは
飲み物ではなく食べものとして
扱われていますので
音を立てないようにして食べるのが
正しい食べ方になります。

 

まずは、スープを食べるタイミング

一人で食事をしているならスープが
出てきたタイミングで食べればよいかと思います。

しかし、お連れがいるときは全員に
スープが行きわたってからスープをいただきましょう。

スプーンの持つときは柄の中央あたりに
親指が上になるようして持ちましょう。

イメージとしてはペンを持つように
軽くもつイメージでスプーンを持つとよいと思います。

 

スープを食べるときのスープのすくい方は

手前から奥側にして
スプーンを持って行っても
奥側から手間にスプーンを動かして
スープをすくっても構いません。

マナーの本などではよく
手前から奥側へスプーンを送って
すくうことが正しいマナーとして
描かれていることが多くありますが、
この方法はイギリス式のスプーンの動きになります。

フランス式は逆に奥側から手前へと
スプーンを送ってスープをすくいます。

本の多くはなぜイギリス式で
書かれているかといえば
明治時代、日本が開国してから
一番影響を受けた国が
イギリスだったからではないかと思います。

そのためどちらからスープをすくっても
マナーに反しているというわけではありません。

なので自分がすくいやすい向きでスプーンを動かしてください。

それとスープをすくうときに左手は
お皿にさりげなく添えておくとよいでしょう。

スプーンでスープをすくったら
そのまま手首を曲げながら
口に持っていきましょう。

スープの残りが少なくなったら
スプーンですくいずらくなります。

お皿の手間か向こう側を
左手の親指と人差し指で持ち上げて
スープをすくいやすくします。

タスカップのように
取っ手のついているカップがあります。

このタスカップは西洋料理でも
数少ない手でもってよい器です。

タスカップでスープが出されたら
両手でタスカップをもって
スープを食べても構いません。

スプーンを使って食べるようなら
取っ手があっても持ち上げずに
スプーンですくってスープを食べたほうが良いです。

持ち上げて飲むのも
よいですが、やはり大切な席では
スプーンで食べたほうが
優雅に見えると思います。

スープを食べ終わったら
スプーンはお皿の中に置くか
置きづらいようなら
受け皿の向こう側に置きましょう。

スプーンを置く場所に迷ったら
ウエイターがお皿を下げるときに
持っていきやすい場所においてあげましょう。

 

スープで食べると音出てしまう

スプーンで食べていると
音を出してしまっている人がいますが
そんな人のためにできるだけ音が
出ない食べ方をお教えします。

まず、スプーンでスープをすくうときは
スプーンの3分の2ぐらいをすくいます。

そしてスプーンの横か先端を
口でくわえるような感じにスプーンを傾けます。

そうすることで音がたてずに
スープを食べることができます。

パイ生地がついているスープは

パイ生地で二のしてあるスープは
パイ生地をくずしてスープに
入れるようにしながら食べます。

スプーンを落とした時は

スプーンを落とした時は
フォークやナプキンと同じように
ウエイターをよんで替わりを
持ってきてもらいます。

自分では拾ってはいけません。

スープの名称

日本ではスープは
澄んだスープをコンソメスープ
濁っているスープをポタージュ
と分けて呼びます。

フランス料理だとスープのまとめて
ホタージュと呼びます。

澄んだスープをポタージュクレール
濁ったスープをホタージュリエこのように呼びます。

 

終わりに

文章中にスープなのに食べるとして
書いていますが飲むようにという意識で
スープを食べると味噌汁などの癖で
「ズゥゥー」と音を立ててしまうかもしれません。

西洋料理のスープを食べるときは
飲むという意識を捨てて
食べるという意識でいれば
音を立ててしまう失敗は少ないと思います。

 

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