人を食事をしているとき、
話の勢いに任せて手に持っている箸を
振り回している人や少し席を立つために
箸を箸置きに置くのではなく
茶碗の上を渡して置いている人がいます。

このような行為をしている人を見るととても残念に思います。

 

やってはいけない箸の使い方

箸の使い方には
いくつかのタブーといえる使い方があります。

タブーに触れる箸の使い方をする人を
見るとどんなに見た目が素晴らしい人でも
残念な人に見えることがあります。

箸の使い方は和食に基本的なマナーです。

和食を食べるときのマナーとして行儀が悪いだけではなく、
色々なところで縁起を担ぐ日本人には、
箸の使い方にも縁起が悪い作法される使い方があります。

箸のやお茶碗の持ち方が
素晴らしくても箸の使い方がわるいだけで
一緒に食事をしている人に
悪い印象を与えるようなことがあってはもったいないことです。

ぜひ、行儀の悪い箸の使い方をしない様に注意しましょう。

箸の使い方は普段からあまり行儀の良くない使い方を
しているということを意識していることが大切になります。

しっかり意識していれば大切な食事の席では
行儀の悪い箸の使い方をする前に気付くものです。

普段の食事でも意識することが大切になります。

 

行儀の悪い箸の使い方

1.くわえ箸
→ 箸を横にして口で加えること

2.迷い箸
→ どれにしょうかと出されている料理の上で箸をあちらこちらに移動すること

3.ねぶり箸
→ 箸についた食べ物を、なめたりしゃぶったりすることをいいます。

4.拾い箸
→ 箸移しとも言います。箸でつまんだ食べ物をそのまま相手の箸に移すこと

5.もぎ箸
→ はしについたご飯粒などを口で取ること

6.探り箸
→ 好きな物を取ろうとして、料理をかき回して好きな物をとること

7.つき立て箸
→ ご飯に箸をつき立てる。死者の枕飯を忌して縁起の良くない行為

8.渡し箸
→ 茶碗などに箸を渡して置くこと

9.振り上げ箸
→ 食事中に箸を振り回したり、箸で人を指したりすること

10.刺し箸
→ 箸を煮物などに突き刺すこと

11.寄せ箸
→ 箸を使って、料理の器を引き寄せること

12.なみだ箸
→ 汁や醤油がポタポタと滴を垂らしながら箸で運ぶこと

13.こみばし
→ たくさん口に食べ物をほおばりすぎて、はみ出しそうな食べ物を押し込む

 

どうですか?
あなたが食事をしているときに
こんな箸の使い方をしていたりしませんか?

『確かに私もしているけど、他の人もしているからいいじゃないか』
と思う人もいるかもしれません。

他の人がごく当たり前にしていると
他の人がやっているし、
という気持ちを持っていると
いつまでも正しい箸の使い方はできません。

もし貴方の大切な人の家族と
食事をするときに行儀の悪い箸の使い方をするわけにはいけません。

会席料理を食べるような店なら
店員の方もそういった行儀をしっていますし
食事の相手もマナーとして知っているかもしれません。

そんなとき、
食事の行儀の悪い人というイメージをもたれないためにも
箸のマナーはとても大切なものになると思います。

 

おわりに

ここまで行儀の悪い箸の使い方をしてはいけないと
お伝えしましたが、実際に家での食事や町の定食屋などで
しっかりマナーを守りながら食事をする必要はないでしょう。

大切なことは、箸の使い方にも行儀が
悪い使い方があると意識していれば
本当にマナーが必要になるときに
実践できるので問題ないと思っています。

それでも”つき立て箸”のような縁起の悪い箸使い方や
”なみだ箸”のように周りが汚れるような箸の使い方は
普段からしないように心がけることが大切だと思います。

 

⇒ マナーの記事一覧に戻る